Moonbow Music StudioにてMSGEX 2nd Album「CHRONICLE Vol.Ⅰ」の最終マスタリングを行った2017/03/26(日)、制作全般に関わった2人でアルバム収録全楽曲制作時のエピソード等を語り合った対談全10回。本日より不定期更新!
GAKU
担当:Music, Keyboards, Guitar, Bass, Programming, Chorus & Vocal
参加楽曲:全楽曲
佐藤 健太(Meine Meinung)
担当:Guitar, Bass, Programming & Engineering(Recording, Mixing & Mastering)
参加楽曲:全楽曲
01.Promissed Land, Forgotten Dream (2006)
Words: SHIORI / Music: MASATO / Arrangement: MSGEX
佐藤:では改めまして(笑)。
GAKU:よろしくお願いします(笑)。まずは「Promissed」。最初からいきなりオーケストラで(笑)。
佐藤:オーケストラアレンジはほとんどこちらにお任せでの依頼が多いので、一緒にやったのは初めてかもしれない。
GAKU:最初はディズニーのBig Band Beatっぽいのもやろうなんて話してましたけど、それはまた次回に(笑)。
佐藤:本編に入ってからは割とオリジナルのアレンジに近いですかね。
GAKU:そうですね。ドラムを生系の音に振ったんで、バンドっぽい雰囲気は出たかなと。
佐藤:ボーカルはオリジナル収録時のテイク(注:メインボーカルのみ2006年リリース M.S.G. 2nd Album「Revolution」収録時のMASATOのテイク。コーラスは今回AKIRAとGAKUで新録)ですよね。昔の録音のボーカルがもともとエフェクティブな状態で、逆にそれが良い効果になったかと。
GAKU:ありがとうございます。ボーカルをオケに馴染ませるのが大変だったりしなかったですか?
佐藤:多少はありましたけど、この声質ありきでやったので結果この雰囲気が出せたというところがありますね。
GAKU:普段のお仕事でギターのアレンジを頼まれることって結構あるんですか?
佐藤:そうですね、その場で急遽依頼されて弾くことも結構(笑)。
GAKU:ロック系の依頼は少ないかも、なんて話を以前聞いたような気がするんですが。
佐藤:ポップスが多いですかね。最近はギターソロ少ないじゃないですか。レコーディングに参加してくれたみんな言ってますけど、このプロジェクトは“訓練の場所”になってますから(爆)。
GAKU:わはは(爆)。自分が中学、高校くらいから打ち込みでオリジナルを作り始めて、それを友達と一緒にMTRに録音しようとした時に、プレーヤー側から言われたのが「音質が違い過ぎる」と。打ち込みは綺麗だけど、生楽器は当時はそんなに綺麗な音で録れなかったから「重ねて録って形に残るのが辛い」とか言われたことも(苦笑)。
佐藤:あ~(苦笑)。
GAKU:オリジナルのバンドをやろうとしてもその辺りがなかなか上手くいかずポシャったりしてたので、逆に僕が打ち込みを使わないでオルガンやシンセリードの音色で手弾きで入ったり、っていうのがあったりしました。
佐藤:なるほど。そういう意味だと、今回は全体的に打ち込みと生楽器が馴染んだ楽曲が多くなりましよね。
GAKU:そうですね。そこはやっぱり昔から一環してやりたいポイントなので、今回も意識的にやってます。
佐藤:この曲の思い出はいろいろありますけど、やっぱりイントロのオーケストラじゃないですかね(笑)。
GAKU:確かに(笑)。これまで自分名義のオリジナルCDをやる時は必ず一曲目にインストを入れてたんですけど、今回みたいにないのは初めてで。やっぱり頭にオーケストラが3、40秒くらい入ってて、それが凄くイントロっぽい感じがしますね。
佐藤:オーケストラのセクションから本編に入るところも意外とシームレスで。(アウトロが流れてきて)あ、そうだ、ジャズ入れた(笑)。このプロジェクトの曲は、全てのジャンルに精通してないとできない(笑)。
GAKU:すいません、バラッバラにやりたいことをやりたいようにやってるんで(爆)。最初はこのジャズパートだけ切り出してアルバムのラストに持っていこうかとか考えてたんですけど、これはこれで。
佐藤:オーケストラで始まりジャズで終わると(笑)。
GAKU:一曲目からなかなか贅沢な感じですよね(笑)。
次回は「Destiny-Album Mix-」制作時のエピソードをご紹介します!
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